寝たきりの原因ナンバーワン…高齢者の転倒予防のために必要なこと!

寝たきりの原因ナンバーワン…高齢者の転倒予防のために必要なこと!

ここでは高齢者の転倒予防についてお話をしていきたいと思います。

「最近よくつまずくようになった」
「歩くときにふらつくようになった」

という方や、

「身近にいる高齢者が転倒して寝たきりにならないか心配…」

という方は最後までお読みください。

高齢者の転倒予防について

若い人の場合、転倒したとしても軽い怪我で済むことが多いですが、高齢者の場合は転倒が大きな怪我につながることもあります。転倒による怪我がきっかけで寝たきりになり、介護が必要になる高齢者の方も少なくありません。

厚生省の「国民生活基礎調査(平成28年)」によると、高齢者が介護が必要になる原因の第4位が「骨折・転倒」です。認知症、脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱に次ぐ要因で、事故のなかでは一番大きな原因となっています。

転倒による怪我が原因で、寝たきりや介護が必要な生活になってしまうと、体を動かす機会が減って筋力の低下や廃用症候群を招くことにつながります。

高齢者にとって転倒予防は、健康的な生活を送るためにも非常に大切になります。

転倒の原因は?

高齢者が転倒する原因は、生活環境による「外的要因」と身体的な原因による「内的要因」に分けられます。

「外的要因」

外的要因とは、自宅などの物理的環境のことです。住居環境における滑りやすい床や暗い廊下、ちょっとした段差や手すりのない階段、カーペットや絨毯の端、電気のコードなどが転倒の原因になります。また、高齢者が使用する杖や歩行器、車椅子などの不適切な調整や不良整備のままの使用なども外的要因となります。

外的要因による転倒は、環境を整備することで転倒予防につながります。高齢者と同居している場合は、転倒しやすい危険な場所の改善は必要不可欠なものになります。

「内的要因」

内的要因には、①加齢による身体機能の低下、②病気や薬の影響、③運動不足があります。

①加齢によって運動機能や認知機能の低下、聴覚や視力、感覚器機能が低下してしまいます。その結果、とっさの反射的防御動作がすばやく行われなくなり転倒を引き起こします。

②年を重ねると、いくつもの病気を抱え、複数の薬を飲んでいる方も少なくありません。薬の副作用によって、立ちくらみやふらつきなどの症状が出てしまい転倒しやすい状態になります。

③日常的な運動が減ってしまうと、筋肉量や筋力に低下からロコモティブシンドロームを引き起こします。その結果、運動機能や感覚機能が低下して転倒のリスクが高まります。

転倒しやすい場所

高齢者の転倒の6割は住み慣れた自宅内で発生しています。自宅の室内でも最も多いのが「居間・茶の間・リビング」で20.5%、その次に「玄関・ホール・ポーチ」が17.4%「階段」13.8%、「寝室」10.3%、「廊下」8.2%、「浴室」6.2%の順となります。

こうした実態を知り、住み慣れた自宅の中に転倒リスクが潜んでいることを意識しましょう。

そして、高齢者の生活環境を確認し、万が一、転倒しても大けがに至らない工夫を行うことが大事になってきます。

一般的な転倒予防

その後の生活に大きな影響を及ぼしやすい高齢者の転倒ですが、それを防ぐためにできることを大きく分けると、

「転倒の原因になる外的要因を排除する」
「転倒予防のために運動」

この2つになります。

外的要因の排除

これにはリフォームが必要になるものから、すぐに取り入れることまで様々あります。まずはすぐにできることから環境を整えていきましょう。

・足元が見やすい明るい照明に変える
・床や階段に不必要な物は置かない
・小さな段差を減らす(段差予防のシートなど)
・電気コードはまとめる、カバーをつける
・家具が動かないように固定する
・靴、スリッパを滑りにくいものに変える  etc…

転倒予防のための運動

体力をつけることや、筋力をつけることは本人の頑張りも必要になります。無理のない範囲で、周囲の人も協力しながら行うことが理想的です。

転倒予防のためには、「体のバランスと保つ」「立ち座りのための筋力をつける」ことが大事です。具体的には、下半身や体幹部の筋力強化です。

屋外に出て運動できる人はウォーキングなどから始めることで十分です。屋外に出るのが不安な人でも、自宅内でスクワットをしたり、椅子に腰掛けたまま踵上げの運動をすることで下半身の筋力を強化することは可能です。安全面を考慮しながらできる範囲の運動を、継続的に行いましょう。

渋谷足改善センターでの施術

渋谷足改善センターでは、高齢者の方に対して下半身の筋力強化や、可動域訓練ではなく、体全体にアプローチをしていきます。

それは、高齢者の転倒の原因が下半身だけにあるとは考えていないからです。

確かに運動不足などから下半身の筋力が低下していたり、膝や足首といった関節の可動域が低下していれば、足が上がりにくくなり転倒しやすくなります。しかし、筋力低下や下肢の関節の可動域低下が、そこだけの問題ではないのです。

たとえば、日常生活の癖過去の怪我・病気が要因で骨盤に歪みがあり、その歪みをかばって体がバランスをとろうとした結果、膝に負担がかかっているとします。この場合、膝の可動域を広げることや、膝を支えている大腿四頭筋の筋力強化をすることも必要ですが、骨盤の歪みを矯正し、そもそもの膝の負担を減らすことが最も重要になります。

それをしなければ、いつまでも膝に負担がかかり、負担がかかり続けた筋肉は疲弊し、筋力低下を起こします。その結果、足が上がらなくなり転倒してしまうのです。

このように渋谷足改善センターでは、下半身の筋力や関節可動域だけでなく、体全体をアプローチしていくことで高齢者の方でも転倒しにくい体作りができるのです。

最後に

高齢者になれば、誰もが転倒の不安を抱えながら生活していると思います。しかし、不安を持ちすぎると外出や運動を控え、余計に体は弱ってしまい、残りの人生の楽が減ってしまいます。

渋谷足改善センターでは、年齢に関係なく人生を楽しむために健康的な体作りを提供することができます。加齢とともに転倒の不安に怯えながら過ごしてしまっている方は、一番に渋谷足改善センターにお越しください。