はじめに
歩いた時に「足の指が痛い」こんな経験がある、もしくは今も悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
時には鋭い痛みも出す「モートン病(モートン神経腫)」について、その原因と、施術ポイントについて解説していきます。尚、このブログでは足の指を「足趾(そくし)」という言葉で表現していきます。
モートン病とは?
足趾間の神経が絞扼(こうやく:組織や血管などが圧迫される状態)されることによって発症します。
症状として
・足趾の底面のしびれ
・痛み
・灼熱間
などの多彩な神経症状を出すのが特徴です。
また、痛みだけではなく、足の前方、足底部に小さな有痛性の腫瘤(しゅりゅう:身体の一部に出来る塊の事)を形成する事もあり、その腫瘤を見つけて病院を受診する事もあります。
2~4趾間に発症するが、その中でも特に第3・4趾間に多く発症します。
男女共に発症するが、比較的30~40代の女性に多く発症します。
モートン病の原因
足の中足骨同士をつなぐ靭帯の下に神経や血管の通るトンネルがあり、その部位と地面との圧迫によって、足趾末端に神経症状を引き起こします。
特に、3・4趾間は、内側と外側の神経が合流するために、他の足趾より神経自体が太く、構造的に圧迫の影響を受けやすくなっています。
足趾間での圧迫の要因として、以下のようなものが挙げられます。
・ハイヒールの着用
・ランニングのし過ぎ
・先の細い靴の常用
・肥満
以上に挙げた要因によって、足趾の背屈動作が強制されたり、足の前部に荷重がかかる事が多くなったり、足の横アーチが低下したりすることによって、地面との圧迫力が強くなる事が、モートン病を引き起こすきっかけとなります。
モートン病の一般的な治療法とは?
基本的には、圧迫によって負担のかかっている足の神経の負担を減らしていく方法が選択されます。
- 保存療法
・痛みのある行動を制限する
・足底版(インソール)を作る
ここまでの2つはいずれも、足にかかっている負担を減らすために行われます。
・消炎鎮痛剤の使用(炎症が強い場合)
腫れが強い場合などは、まずは痛み自体を除くために、炎症を抑えるための消炎鎮痛剤が使われます。
- 手術療法
原因となっている神経の圧迫を除く、神経自体を摘出する、神経腫の摘出、靭帯の摘出を行うといった手段が取られます。
神経の摘出を行った場合、その先からの感覚はなくなり、時には違和感を残すこともあるが、1~2週間で、徐々に違和感は少なくなっていく傾向にあるようです。
モートン病に対する渋谷足改善センターの施術方針
痛みの局所だけを見ると、確かに足の神経が圧迫されている状態です。
しかし渋谷足改善センターでは「なぜ、足の神経に圧迫が加わっているのか?」という視点から「痛みが出ている足だけではなく、体全体の状態を見て」施術方針を組み立てていきます。
例えば、歩き方や、立ち方といった普段何気なく行っている動作や、身体のバランスから足に負担がかかっている可能性もあります。また歩き方や立ち方の癖から、足のアーチ構造を崩すといった事も考えられます。
更に神経という観点から見ていくと、足趾に向かう神経は腰の辺りから出てきているので、腰周囲も足趾の施術においては重要になってきます。
足趾だけに拘らず、全身を整えていく事が、結果としてお悩みの症状を軽くしていく事に繫がっていきます。
終わりに
一度痛みが出ると、なかなか痛みが変わりにくいのがモートン病の厄介な所です。足趾だけに着目すると、施術自体が難しいモートン病ですが、歩き方や身体のバランスを変えていく事で、軽減してくる例も多く見られます。
足の指に痛みがあって、なかなか痛みが引かない、そんな時には、一度渋谷足改善センターに相談してみて下さい。