どこに相談したらいい?子供の陥入爪について

どこに相談したらいい?子供の陥入爪について

学年に1人や二人くらい爪の疾患で出血や膿がある子供さんがいるのではないでしょうか?
私が中学生の時にもいましたし、私自身、陥入爪という爪の病変に悩まされたという経験があります。

実は近年、巻き爪センターに爪の疾患で相談・来店される方の3割が中学生から高校生のお子さんなんです。しかもその中の半数以上が「陥入爪」という爪が肉に食い込んで出血や膿が出ている状態で来られます。

今日は子供の陥入爪についての原因と知っていていただき、もし子供さんの爪に異常が起きているときの対処法をご紹介したいと思います。

子供でも爪の疾患になる原因

一般的に巻き爪や陥入爪になる原因は深爪 爪を丸く切ってしまう 歩き方などの影響を受けて爪が巻いてきてしまいます。

陥入爪はこれに加えて爪が薄い方がなりやすい傾向にあります。

これらのことは大人も子供も関係ないので子供でも爪が巻いてしまうということが起きてしまいます。

子供は大人になる成長段階ですので筋骨格が変わるので1年で身長や体重が変わり歩き方などが変わることもありますし、部活で激しいスポーツを毎日するようなことがあれば歩き方などの体の使い方が悪いとそれを助長してしまう恐れがあります。

陥入爪と巻き爪の違い

巻き爪に比べて陥入爪の認知度は相当低いと思われます。
私もこの仕事に就くまでは知りませんでした。この章では陥入爪と巻き爪の違いについてお話していきます。

少し痛々しいかもしれませんが下記の写真を見ていきましょう。 左は巻き爪で読んで字のごとく爪が巻いています。 

痛みもある人もいれば見た目は巻いているが痛くないという人もいます。皮膚に爪が入り込んでいますので強く踏み込んだ時や上からの圧迫で痛みを感じる場合があります。

右は陥入爪です。一見爪は左のように巻いているようには見えませんが両端が皮膚に入り込んで周囲の皮膚が腫れあがって炎症を起こしている状態です。

ここまでなると親指を地面に着いただけでも痛みを感じるので無意識的に指をあげて歩くということをしてします。そうすると成長期の子供さんの発育の阻害にもなりますので早めの処置が大事です。

 

陥入爪になった場合、病院での対処法

陥入爪でも、ひどい巻き爪の場合でも病院ではどのような処置になるのでしょうか。
いくつかある術式をご紹介します。

フェノール法

食い込んでしまった爪はその食い込んだ爪を取り除く必要があります。爪の根本まで爪をカットして根本の爪母という割れる部分に綿棒で爪が生えてこないように腐食させる薬剤を付けていきます。 そうすることで両端が生えてこないので巻いたり、陥入することが無くなります。

しかし、見た目が不自然ということと、術後の痛みや包帯を巻かれるので立ち仕事の方は仕事に支障が出てしまいます。

コットンパッキング法

このやり方は自宅でもできるやり方で簡単ですが、痛みを緩和することが目的です。巻いている側の爪と皮膚の間にコットンや不織布を丸めて巻いている個所に挟み込むという方法です。病院ですと医療用瞬間接着剤で爪とコットンを接着させると外れにくくなります。 

さらにテープで外れないように固定するとより効果的になります。しかし病院の対処法は様々ですので詳しくは病院で相談されてください。

                       爪のキワにコットンを詰めている

 

                         最後にテーピングで固定

 

実際病院に行っても・・・。

足改善センターに来られる方の半数は病院に行って処方や処置を受けた方が来られます。 ではなぜ当センターに来たのでしょうか?

それは、病院でも改善しなかったもしくは処置に満足しなかったということなんです。

◆よくある処置としては痛み止めと軟膏を貰っただけ
◆処置ができないので爪を伸ばして再度来てください
◆矯正ワイヤーをしたが爪に穴をあけるタイプでワイヤーが邪魔
◆矯正したが変化がない
◆手術をしたが再発した。手術がものすごく痛かったので二度とやりたくない

などなど、すべての病院がこのようなことになるわけではありませんが病院に行けばひとまず何とかなるというものでもないということなんです。

渋谷足改善センターではどのようなことをするのか

当センターでは病院に行っても痛みが取れなかった、形が良くならないという方が多く来られます。
子供の陥入爪も例外ではありません。
当センターは病院ではないので手術は薬の処方はできませんので、糖尿病や感染症などがなければ、食い込んだ爪をカットし、腫れが引いたらワイヤーをかけて爪を持ち上げていきます。

爪をカットすること突き刺さっていたトゲが取れるので指を上げて歩いていた方も帰るときには通常どおり歩けるようになります。

しかしこれだけではまた巻いてくるので腫れが引いたころにワイヤーをかけて持ち上げていきます。それを繰り返していくことで陥入爪を解消することが可能です。また、歩き方や正しい爪の切り方などの指導もしておりますので再発リスクを減らす取り組みもやっています。

最後に・・・

成長期の子供さんをお持ちのご両親の方で巻き爪や陥入爪で悩んでいる子供さんがいたらなるべく早い段階での自宅での処置や靴の見直しをされてください。

子供はすぐに成長するからと靴をあらかじめ大きめのサイズを履かせていたというご両親もいますのでそれは巻き爪や陥入爪になりやすいですし、正しい歩き方ができず歩き姿勢が悪いなりゆがみを作る原因になります。

日ごろから子供さんの足や爪を確認してあげてください。