日頃歩き方が悪い人を良く見かけます。
実際に来院されてる方も、多くの方が歩き方が悪いです。
特に、子供では、歩き方が悪いと色々と今後体に影響が及ぶ可能性があります。
色々な背景が歩き方に出てきます
近年生活様式の変化で、以前よりも体を動かす頻度も減ってきて、歩き方自体が正しくできなくなっている子供も多くなってきました。
正しく歩けないと、今後足に強い痛みが出てたたり、腰や膝といった足周辺の痛みが出てきたり、色々と体に影響が考えられます。
もしかして自分の子供も当てはまるかもしれないという方は、これからその原因やどうすると良くなっていくのかなど書いていきますので、最後まで目を通してください。
原因
大きく分けると股関節や膝周辺の疾患とバランスや軟部組織の問題に分かれます。
股関節や膝周辺の疾患
先天性股関節脱臼-出産の段階や発育時に股関節が脱臼を起こしてしまう症状で、股関節がはまり込んでいる臼蓋という部分が浅く脱臼しやすい。左右の足の長さが違ったり、お尻の形が左右非対称になる。痛みの自覚はそこまでない。ただ、乳児期に起こる事がほとんどの為、乳児検診で発見される事が多い。
O脚 X脚
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/bowleg_and_genu_valgum.html 公益社団法人日本整形外科学会より引用
膝をつけようとしてもつかないO脚と、膝をつけるとくるぶしが付かないX脚とあって、写真の様に子供は元々O脚であり、3,4歳になると反対にX脚になって、小学生高学年になるにつれて、徐々に足が通常の状態になります。
膝やくるぶしの位置が正常な位置と異なる為、歩き方もぎこちなくなりがちですが、まだそこまで気にしなくてもいいと思います。
ペルテス病-2歳から10歳特に4から7歳の間によく起きます。
子供の大腿骨骨頭部への血行が何かしらの原因できちんと行かなくなり、骨が脆くなり、そのまま放置しておくと、骨頭部が潰れて骨に変形が生じてしまう病気です。
軽い痛みとびっこをひくのが初期症状で、あぐらをしづらくなります。
くる病-骨の石灰化が妨げられて、骨の変形や痛みが生じる疾患。足を引きずったり歩き方に違和感があったり、左右に揺れながら歩いたりする。また、子供の身長の伸びが他の子よりも遅くなったりする。
これらの疾患の場合、歩き方が足を引きずったり、歩き方がかなりぎこちなくなることがほとんどです。
足のバランスが悪い場合
生活様式や靴の変化により、外で走り回ったり、体を動かす機会が減る事で、子供の足にも多大な影響が出てくることがあります。
成長期に足のアーチが上手く形成されず、足のバランスが悪い状態で定着しまう事があります。
これらが原因となって、歩き方が悪くなる事が考えられます。
足には、縦と横にアーチがあります。
このアーチが上手く機能する事で、歩く際もスムーズに歩けます。
一般的に、2歳過ぎからアーチの形成が始まり、3歳以降から年齢を重ねるごとに発達して、7歳から10歳ころにかけて、急速にアーチが発達します。
幼少期のべた足歩行が踵から着地して重心移動をする歩行動作をしたり、走行や跳ねる動作をすることで、運動量が増えて、急速にアーチが発達するのです。
ところが、この時期に体を動かす事がなく、足に適度な負荷がかからないでいると、アーチの形成が上手くされず、足のバランスが上手く整うというのがしづらくなります
それにより、色々な弊害が出てきます。
通常、足のアーチがある事で、足にかかる負担をうまく分散させたり、歩行の際に踵から爪先への体重移動がスムーズに行う事が出来ます。
その為、これらが上手く機能しづらい為、足にかかる負担が大きくなり、足全体の筋肉に負担がかかり足の筋が硬くなり、足首やふくらはぎも硬くなります。
その結果、足にしっかりと体重をかけれない歩き方になったり、足首やふくらはぎが硬い為、歩き方も悪くなってしまいます。
また、それらをかばう事で、股関節や大腿部が負担が大きくなり、正常な歩き方からかけ離れた悪い歩き方になってしまいます。
このように足のアーチ形成が上手くされず、足のバランスが悪いことで、歩き方もなかなか改善ができない悪循環になってしまいます。
このように小学生や中学生頃の成長期の足のバランスというのが、歩き方と密接に関わってきます。
他には、捻挫や骨折といった外傷をおってそこから歩き方が悪くなったという子供も多いです。
捻挫や骨折をすると、痛いので、痛みを感じないようにかばって歩くようになります。
そして、その歩き方を体が覚えてしまったり、痛みはなくなっても実は、患部の周辺の靭帯や筋がの付着部といったところが硬くなってしまい、そこから動きも制限が出て歩き方が悪いままになってしまったりします。
病院では
先に述べたような疾患がある場合、病院では、レントゲン撮影などを行い、原因を見つけ出します。
これらで、陽性であった場合は、病院での治療に専念する事が重要になります。
先天性股関節脱臼
https://seikei.kcmc.jp/kokansetsudakkyu/ 神奈川県立こども医療センターより引用
乳児期に発見されることがほとんどで、上の図の様な装具を装着して整復するようにするのが、オーソドックスな方法になります。
ただ、乳児期を過ぎるとこの方法は、取らず、牽引や徒手的に整復をしたり、手術によって整復を行います。
ペルテス病
装具か手術が主な治療法になります。
装具は1年から1年半は装着が必要で、手術は、大腿骨や骨盤を骨切りして、切った部分がおおよそ3か月で癒合します。
就学前の子供には、装具での治療をすすめますが、装具は期間が長く精神的なストレスが大きい為小学校に入学後の子供には、手術での治療がすすめられています。
くる病
ビタミンDが不足してカルシウムをうまく吸収する事ができなくなってしまう事が多いです。
その為、食物からと日光浴をすることで、ビタミンDを補給するようにします。
また、食品でビタミンDが多く含まれる食品キノコ類や卵類魚介類を摂るようにしたり、カルシウムが多く含まれる乳製品や魚介類を摂るように指導します。
あとは、日光を浴びることで、皮膚からビタミンを合成する事ができるので、日光浴をすすめられます。
この様に、それぞれの疾患によって病院での処置の対応も異なってきます。
ただ、骨格の問題の様な疾患以外においては、病院では、そこまで根本的に解決するような治療は行われません。
痛みが強かったら鎮痛剤や湿布を出したり、電気治療を行ったりという内容で、特段根本改善にはつながりません。
その為、それ以上の病院での療養はあまりお勧めできません。
当店では
痛みが出ている箇所や足だけを施術するというような事は行いません。
歩き方が悪くなるには、原因があり、実は足や痛みが出ている箇所に原因がある事はほとんどないからです。
その為、骨盤や腰股関節や膝といった体の全身を検査して根本的な原因をまずは探します。
この様に、当店では、根本から歩き方が悪くなる原因を解消するようにします。
また、歩き方が悪くなった子供は、どうすれば正しい歩き方ができるのかがイメージできなくなっています。
どこが悪いのかというのを一緒に共有して正しい歩き方を指導します。
施術と歩行指導をする事で、その原因となる箇所を良くして、正しい歩き方が身につくことで、歩き方が悪くなることの再発を抑えます。
最後に
自分の子供が歩き方が悪い気がするが、どこで相談したらよいのか分からない方。
足を引きずるような歩き方や我慢ができないような強い痛みがある場合は、病院で一度検査してもらうのがいいかと思います。
そこまでではないが、気になるとか病院で検査して特に問題がなかったが、なかなか歩き方が改善しない、急激に歩き方がわるくなったという様な方は、一度当店でご相談下さい。
当店では、まずは、しっかりとお悩みを聞きます。
その上で、体を検査して何が原因かを探ります。
その後に、体の状態について説明し、施術が必要な方は、そこから施術を行います。
施術は、必要な方には行いますが、説明を聞いて施術はやめておくという方は、無理に施術を行ったりしません。
状態がどうなっているのか見てもらい、どこが原因になっているのか見てもらいたいという方も大歓迎です。
まずは、一度お気軽にご相談ください!