アキレス腱が痛い。かかとが腫れて痛い。それもしかすると、アキレス腱付着部症かも?

アキレス腱が痛い。かかとが腫れて痛い。それもしかすると、アキレス腱付着部症かも?

体重増加や運動や歩行などによる足の酷使などによっておこると言われている『アキレス腱付着部症』ですが、痛みを起こしてしまう原因は人それぞれです。今現在、アキレス腱周囲が痛い状態の方でしたり、かかとが腫れてしまっているが、どうしたらいいの?とお困りの方!

今回はなぜアキレス腱付着部症が起こってしまうのか?という原因やその解決策について書いていきますので、最後までぜひ、お読みくださいね。

アキレス腱付着部症とは?

かかと(踵骨)の後ろでアキレス腱が付着している部分に歩いているときなどに痛みが出る症状です。詳しく症状を分けていくとアキレス腱炎、アキレス腱石灰化症・骨化症、アキレス腱滑液包炎(Haglund病)などがありますので、一つ一つ詳しく説明していきますね。

アキレス腱炎…かかとの後ろがつま先立ちをすると痛みが走ったり、動き出しに痛みが出るなどの症状です。

アキレス腱が過敏な状態になり、スポーツや日常生活などの動きで痛みが出てしまう状態。特に走ることが多い競技をする人に多いですが、特別な運動をしていなくてもアキレス腱炎になる人はいます。

アキレス腱石灰化症・骨化症…アキレス腱の炎症が進行したり、慢性化して来ると、炎症していた部分の組織が『石灰化・骨化』してきてしまいます。

レントゲンで見ると、腱に突き出た『骨棘』(骨のトゲ)が認められます。稀な症状にはなりますが、一般的には男性に多く、中高年の方に多く見られます。

腱滑液包炎(Haglund病)…アキレス腱がかかとの骨に付着している部分には摩擦を軽減させるための滑液包という袋状の物があります。

このアキレス腱の滑液包が硬い革靴やパンプスを履いて長時間歩いたりやサッカーやラグビーなど走り続けるスポーツなどによる靴の中での摩擦や圧迫刺激で炎症を起こすことがあります。そうなることで、アキレス腱付着部周囲の圧痛、発赤、腫脹が起こります。

 

アキレス腱付着部症の原因

仕事やスポーツでアキレス腱を酷使することによって起こります。革靴やパンプス、スポーツシューズなどが合っていない靴を履き続け負担をかけ続けるのも原因の一つです。

また、筋肉の柔軟性の低下や体重の増加によりアキレス腱付着部症への負担が強くなることで起こる場合もありますので、足首硬いな…。最近特に体重が増えてきたな…。と思われる方は少し注意が必要です。

アキレス腱付着部症の診断方法

医師による腱の身体診察の結果により結果が下されますが、検査の方法としては下記のようなことを行い、診断していきます。

・アキレス腱付着部またはアキレス腱周囲にある滑液包を押したときに、圧痛把持痛(つまんだ時の痛み)がある場合。

階段の昇り降りや歩行、走行などでアキレス腱付着部に痛みが走る場合。

・程度によっては、X線やMRI検査により骨棘や踵骨の出っ張り、滑液包の腫れや炎症などを診察いたします。

アキレス腱付着部症の一般的な治療法

治療方法は症状の程度によってさまざまですが、先ほどお伝えした診断方法での結果や画像診断の結果により、治療方法が異なります。

・保存療法
軽度な症状に関しては、基本的に保存療法で経過を観ることが多いです。運動などを中断し、患部を安静にしておく。

その中で、痛みを抑えるために消炎鎮痛剤(薬)や炎症を抑えるようにアイシングを行います。その後、痛みが引いてきたら、温熱療法により血行を促進させていく治療法です。

・ストレッチ
階段や踏み台などの段差に痛い方の足先を乗せてゆっくりとかかとを段差の下へ降ろしていきます。ストレッチをしている最中はアキレス腱が伸びることで痛みが出ますので、我慢できる程度の強度で伸ばしていきます。

これは、無理をして行うと痛みが増しますのでご注意ください。5回を1セット行います。

・装具
ヒールリフト装具という歩いている時のアキレス腱にかかる痛みと負担を軽減させてくれる装具を用いたり、就寝中にアキレス腱を伸ばすための夜間用使用することもあります。

これは、ふくらはぎの過度な緊張を防ぐのに役立ちます。その他にも使用している靴にインソールを引くのも効果的です。

・外科手術
アキレス腱付着部症の中のアキレス腱石灰化症・骨化症や腱滑液包炎(Haglund病)に関しては、手術を施すことがあります。石灰化症・骨化症では、アキレス腱の付着部を一旦踵骨から切り離して別の部位から取ってきた腱で再建するという内容です。

腱滑液包炎では、滑液包周囲を郭清したり、突出した踵骨の部分を削るような内容です。

渋谷足改善センターでの施術方法

当店では、痛みが出ているであろうアキレス腱周囲などの局所ばかりを施術するということは行いません。その理由は、痛みを出し始めた原因がかかとやアキレス腱にばかりあることが少ないからです。

例えば、上記で原因の一つとして挙げた足の筋肉の柔軟性の低下や体重増加による足の負担の増加と言う話をしましたが、ふくらはぎの筋肉の柔軟性が低下したり、疲労が溜まれば、アキレス腱を形成している筋肉ですので、負担が強くかかってしまい、炎症を起こしてしまいます。ですので、足の筋肉の柔軟性をしっかりと上げてあげることが重要になります。

しかし、その柔軟性を低下させている原因につきましては、人それぞれで変わってきますので、まずはじめに、体全体的に検査を行います。それにより、アキレス腱に負担がかかっている根本的な原因を見つけ出します。

根本的な原因に対して適切に施術を行うと、アキレス腱にかかる負担の減少はもちろん、体全体的な機能の向上が可能になります。そうすることで、再発防止にも繋がります。

最後に

普段聞きなじみのないであろう『アキレス腱付着部症』という症状について書いていきました。実際、診断を受けたが、病院では経過観察や保存療法と言われ、できることをしているが、そんなに症状の改善がみられないと言われる方少なくはないはずです。

もし、これを読まれて少しでも気になるのであれば、ぜひ、一度渋谷足改善センターへご相談ください。全力でその症状に対してサポートしていきます。