ダンスやバレエをやりだそうとしている方や、既にやっていて、今怪我の心配をしている方や怪我をして悩んでいる方等色々な方がおられると思います。
ダンスやバレエでどの様な怪我をし易くて、予防するにはどのような事が大切なのか、またけがしてからどのようにしたらよいのかといった点について書いていきますので、最後まで目を通して下さい。
怪我について
ダンスやバレエをしていると足首、膝、腰が痛め易い箇所になります。
足首
一番起こり易いのが、足首の捻挫です。
これは、足首を捻って、足首の可動範囲を超えてしまうと起こってきます。
通常の範囲の軌道から逸脱したときに起こり易いです。
また、拇趾が踏ん張ってる状態の時は起こり辛く、反対に小指側に体重が集まる事で起こり得やすいです。
特にこの、前距腓靭帯という箇所で捻挫は頻発します。
捻挫したときは、靭帯が損傷している為、それ以上の運動は控えるようにしましょう。
そして、極力安静にして、まずは、アイシングをして炎症を抑えるようにします。
また、足首をテーピングする事で、安定感が出て、回復も早くなる為テーピングを行いましょう。
次に、長母指屈筋腱障害がバレエされてる方に出やすい障害になります。
http://openballet.com/wight-on-your-feet-for-right-releve/ openballetより引用
写真の様に、爪先立ちで踵を大きく上げるようなルルベという動作が続く事で、これらの障害が起こり易いです。
この動作はバレエでは、特に多い動作で、この動作の繰り返し行う事で、徐々に負担がかかり痛めます。
長母趾屈筋は、ふくらはぎから内くるぶしの下を通り拇指に付着しています。
ルルベのし過ぎにより、拇趾に負担がかかり長母趾屈筋腱炎が起こります。
写真の左側の様に、しっかりと足首を屈曲して、拇趾のつけ根に体重がかかる事で、うまく体重が全体に乗り、骨格や筋に分散される。
写真の右側の様に、足首がしっかりと屈曲できずに、小指側に体重がかかるような使い方をしているとかなり不安定になります。
実は拇指側に負担が強くなり、長母指屈筋を痛めやすいです。
その為、正しいフォーム・体の使い方が大切になります。
アキレス腱炎
ダンスやバレエでは、アキレス腱炎になる方が多いです。
アキレス腱炎は、爪先立ちなったり先程のルルべの体勢になったりする事で、アキレス腱周辺にストレスがかかる事で起こりうる。
また、ジャンプをして着地をする事が繰り返されることでもアキレス腱に負担がかかり痛みが出てくる。
この様に、踏ん張ったり飛び跳ねることが多いダンスやバレエでは、必然的にアキレス腱に負担がかかり痛みが出て来てしまいます。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋が足首に付着するところにある腱の事で、人体で最大の腱と言われている。
それだけ、普段から足にかかる衝撃がこのアキレス腱にかかりやすいのですが、使い過ぎ=オーバーユースにより、痛みが出てきます。
オーバーユースでの痛みは、安静にするのとアイシングで患部を冷やす事を最優先にしましょう。
膝
膝では、鵞足炎という膝の内側に出る痛みが起こり易いです。
これは、膝を曲げ伸ばしする動作や爪先と膝の向きが一緒でない時に膝に負担が出て痛みが出てきます。
ダンスやバレエでは、かなり膝の曲げ伸ばしする動作が多い為、オーバーユースによる負担が出てきます。
また、バレエの様に爪先を開いた動作が続くことで、徐々に膝に負担が出て来て痛みが出てきます。
写真の様に、膝の内側に多様な筋が付着しているが鵞足部と言われてて、ここが膝の動作を繰り返す事で、多様な筋が付着してる為に、徐々に負担がかかり炎症を起こします。
オーバーユースによる痛みの為、安静・アイシングが大切です。
また、付着している筋の緊張が強くなるほど、鵞足部の負担も大きくなる為、患部の柔軟性を維持していく事も大切になります。
首が硬いと膝を曲げ伸ばしする動作でより膝に負担がかかる為足首の柔軟性も大切です。
あとは、爪先と膝が同じ方向に向くことで膝にかかる負担も減ってきます。
その為、正しい動作を身につける事が重要になってきます。
腰痛
ダンスやバレエでは、この腰痛はよく見られる症状です。
腰を落として大きく回したり、前後させたりする腰部の動きもあります。
またバレエでは、体全体を反らす動きや足を高く上げるような動きをよくするため必然的に腰に負担がかかってきます。
これらの動きでは、股関節や骨盤周辺の筋が頻繁に使われ、少しずつ硬くなってきます。
硬くてなかなか動きづらくなると、腸腰筋という体幹の筋でかなり踏ん張って体勢をキープしようとします。
腸腰筋は、腰椎の前側に付着しており、ここが緊張が強くなることで徐々に腰の反りが強くなってきて、腰周辺の筋も負担がかかってきます。
また、体を不安定な状態にする事がダンスでは多いので、それらを臀部や股関節周辺の筋や体幹の筋でバランスを取ろうとします。
徐々にこれらの繰り返しにより腰の筋の緊張が強くなり、ある瞬間に痛みが出て来てしまいます。
その為、股関節や臀部の周辺の筋の柔軟性や体幹の筋の安定性がとても重要になります。
まず出来る事として
基礎的な練習 ダンスもバレエも基礎的な動作での少しの違いで体の負担は大きく変わってきます。
その為、反復して基礎的な動作を行い、正しい体の使い方を身に付けましょう。
トゥシューズ バレエではお馴染みのこのトゥシューズですが、実はサイズが大きいと怪我の原因になってきます。
少し窮屈ぐらいでちょうどいいサイズになる為、再度自分の足ときちんとフィットしているのか確認してみましょう。
ストレッチ 足首や膝股関節臀部周辺の柔軟性が体の怪我とは関係性があります。
まずは、これらの筋の柔軟性を高めて怪我のない体にしましょう。
体幹トレーニング 体幹の安定性が体のバランスを保つうえでキーになってきます。
体幹を鍛えて体の各部位に負担が出にくい体にしましょう。
ただし、体幹トレーニングは、正しいフォームでやらないと効果はありません。
効果がないどころか、他の部位に負担がかかって逆効果になる事もあります。
やり方が分からない方は、我流でやるのでなく、周りに知識のある方にチェックしてトレーニングをしましょう。
当店では
痛みが出ている部位だけを診て施術をするという様な事を行いません。
何故なら、痛みが出ている箇所は、何かしらの原因があってその結果、たまたまそこに痛みが出ていることが多い為です。
その為、痛みが出ているところの根本的な原因を見つけ出して、根本的に痛みが出ない体に出来る様に施術します。
当店の施術では、このように、全身を診て施術を行う為、全身の検査を重要なポイントにしております。
また、体は、連動で動いている為、怪我をすると、他の部位で患部に負担がかからないようにかばう動作が出てきます。
それにより、他の部位にも負担がかかって痛い箇所が広がったり、上手く体を動かせなくなってしまいます。
その為、痛みを感じたら早めに来店されて早期に体を良くしていきましょう。
当店では、施術は勿論ですが、体幹トレーニングも施術に組み入れております。
体幹がうまく機能することで、体のバランスが良くなり、パフォーマンスも高まります。
その為、当店の施術は、怪我を良くして、再発予防にもつながってきて、ダンスやバレエのパフォーマンス向上にもつながる為いい事尽くめです!
最後に
バレエやダンスで怪我をしてなかなか思い通りの演技ができない方。
バレエやダンスでの同じところの怪我ばかりをしてしまう方。
バレエやダンスを始めたいが怪我をするのが怖くて踏み切れない方等色々と悩みはあると思います。
当店では、たくさんのバレエやダンスでお悩みの方を診てきました。
まずは、どの様なお悩みをお持ちなのか当店では、お話をお伺いします。
その上で、体を検査して、現状体がどうなっているのか、どの様にする事で、その悩みを解決できるのかという説明をします。
施術をうけるかどうは、その説明を聞いてから決めていただいて大丈夫です。
どこでダンスやバレエの相談をしたらよいのか悩んでいる方、まずは、当店でお悩みをお聞かせください。