「O脚になってしまう一番の原因は何?」と聞かれたら、私ままず筋力低下や筋力バランスと答えます。
遺伝や骨格的な変形の場合もあるのですが、今回は遺伝や骨格的な変形といった構造的なO脚ではなく、筋力が原因となっているO脚の改善しやすい人と改善しにくい人のタイプと、改善のために必要な筋肉について書いていきたいと思います。
O脚が改善しやすい人と改善しにくい人
まずO脚が改善しやすい人の特徴としては捩れ(ねじれ)が少ない人とやわらかい人、そして筋量が比較的ある人です。この内2つが揃うと、脚の開きがあっても結構な確率で改善します。
捩れ(ねじれ)が少ない状態というのは少しわかりにくいかもしれませんが脚が本当にOの字に近い人です。いわゆる膝の下で突然曲がるような膝下O脚やXO脚ではない脚です。
やわらかい人というのは文字通り脚の筋肉が柔らかい人です。特に膝の裏などがガチガチになって膝が伸びない人は要注意です。
O脚の人は膝が伸びきらない人が多く、中には半張膝(はんちょうしつ)と言って逆に膝が曲がっている人もいます。このような人も改善は非常に難しく時間がかかります。
最後は筋量がある人ですが、トレーニングをしている人などは比較的改善されやすい傾向にあります。
ただし、スポーツをしていてもサッカーやバスケなどをしていたという人は、使い方にもよりますが筋肉のバランスが崩れてO脚になりやすい人が多いようです。
筋力低下とトレーニング
それでは実際どこの筋肉が落ちているのでしょうか?
一番初めに思いつくのはふとももの内側の筋肉「内転筋」ではないでしょうか?
良く耳にするのが、ふとももを内側に閉めようと間にクッションなどを挟んで、ぎゅっと潰して力を入れるというような筋肉トレーニングです。
この筋肉は確かに足を閉めるのに大切な筋肉ですが、もっと重要な筋肉があります。
それは体幹の筋肉、つまり体の中心を支える筋肉群です。
具体的に言うと「腹横筋」「腹斜筋」「骨盤底筋群」「多裂筋」といった筋肉です。
O脚の人の体の特徴として脚の前側に体重がかかり、前側の筋肉が肥大している方が多いです。本来前側の筋肉は歩くときや立つときはそこまで使用しないのに余計な力が加わることで緊張が生まれ、下半身太りのような状態になってしまいます。
これを改善するために必要なのが、後ろから引く筋肉や体の中から支える体幹の筋肉です。その中でもお尻を閉めたりする際に使う筋肉「骨盤底筋群」についてお話していきます。
骨盤底筋群とは?
子宮や膀胱などの内臓を下から支える筋肉の総称で肛門や、尿道、膣を閉める働きがあります。骨盤の中にある筋肉で背骨やお腹、うちももなどの基底部にあることでこれらすべてに影響を与えます。つまりここが整うと姿勢も整うということです。
鍛え方
1 お腹を凹ませて息を吐きます。
2 お腹を凹ませたまま背中に息を入れます。(肺を膨らませる)
3 そのまま息を吐いていきながらお尻をすぼめるように力を入れていきます。
骨盤底筋は先ほど述べたように、尿道や肛門を閉めたりする際に使う筋肉です。
筋トレのポイントは大きな筋肉に力をいれるというより、おしっこを我慢したり、お尻の穴を閉めるといった感覚を意識した方が力が入りやすいです。
繰り返すことの意義
筋肉は使わないと退化します。退化すると正常な機能を発揮してくれません。
筋肉を肥大させるトレーニングも重要ですが、一番大事なのは繰り返すことです。脳に「ここに筋肉があって動かすことができるよ!」と指令を送ることが重要です。そうすることで自然と体がその意識に変わり姿勢や体が変化していきます。
毎日少しずつ5分でもよいので続けてみると、体がきっと変化していくのを実感することができると思います。
最後に
当院では、O脚の施術を行なっていくうえで体幹や筋肉のバランス、身体の歪みを診ながら全身を調整していきます。そうする事で、O脚がもっとも早く改善し且つ戻りにくい身体を作る事が出来ると知っているからです。
筋トレもダイエットも、病気の治療にだって近道はありません。日頃の努力の積み重ねが大事になってきます。
しかし、1人で継続させる事はよっぽどのもの好きでない限り非常に難しいと思います。しかし、あなたと私の2人でなら一緒に改善させる事だって出来るはずです。
もしあなたが今、何処に行こうか悩んでいるのであれば一番最初にご連絡下さい。